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シックハウス症候群:アレルギーと化学物質過敏症

農薬や化学物質による病理的症状は、中毒だけに限らず、アレルギーや化学物質過敏症という健康障害が“シックハウス症候群”として注目されています。

アレルギーとは、体内に花粉やカビの胞子、ダニの死骸・糞、ペットの抜け毛などの天然有機物や粉塵(ハウスダスト)、化学物質などが入り、これらに対して体の抗体が過敏に反応して起きる症状で、原因物質をアレルゲンと呼んでいます。

化学物質過敏症も、化学物質によって引き起こされる点では中毒やアレルギーと同じですが、超微量の化学物質によって症状が出る点で異なります。

中毒が千分の1単位の化学物質で引き起こされるのに対して、アレルギーはそれより低いppm(100万分の1)単位で、化学物質過敏症はさらに低いppb(10億分の1)またはppt(1兆分の1)の単位で引き起こされます。

最初に比較的多量の化学物質に被爆して、体に異常な反応を起こした人は、その後、極めて微量な同じ化学物質に被爆しても症状が出るようになるといわれ、日本では、ほぼ10人に1人はいると推定されています。

毒性の強い特定の化学物質に過敏になった人は、しばしばそれ以外の化学物質にも過敏になって行く傾向があります。多発性化学物質過敏症と呼ばれる、こうした症状の患者は、一時に多量の化学物質に被爆した体験者に多く見られ、次第に過敏症を引き起こす化学物質の種類が増え、症状も重くなる傾向にあります。

掲載日 2007.11.20