
建材に含まれる有害化学物質1:
ホルムアルデヒド(Formaldehyde)CH2O
ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体です。水によく溶け、37%のホルムアルデヒドと9‐13%のメタノールを含む水溶液がホルマリンで、防腐・防虫剤として広く使われています。
建材では、主に合成樹脂や接着剤に含まれており、接着剤を多量に使う合板や、壁紙を貼る接着剤にも種類によっては多く含まれています。
ホルムアルデヒドを吸引した際の身体症状は、かなり個人差がありますが、気管支喘息の持病を持つ人は、0.25‐5ppm の暴露で激しい喘息の発作を起こすといわれています。また、ある基準以上を慢性的に吸入していると、アレルギー誘因物質ともなり、発ガン性物質になるともされています。
暴露量 | 症状 |
---|---|
0.5ppm | 明らかに臭気を感じる |
1‐2ppm | 目や鼻への刺激が起きる |
5‐10ppm | 強い刺激を感じる |
10‐20ppm | 涙、咳が出て深呼吸ができなくなる |
50‐100ppm | 深部気道障害や炎症を招き、死亡することがある |
1ppm:空気1立方メートル中に1mlの汚染ガスが存在する状態。
掲載日 2007.11.20