Interview02
築12年を経過し色艶の深まりとともに
より一層愛着の増す我が家
東京都世田谷区T様ご一家
01
12年目のご自宅拝見
この度はご自宅の写真撮影をお誘い頂きましてありがとうございました。
ご主人
我が家は本物の無垢の檜や杉を室内の床、壁、天井にふんだんに使いました。菊池建設さんに建築の相談を始めた頃から、無垢材の特徴として時間の経過と共に色艶が増してくることを聞かされていましたから楽しみにしていたんです。新築の時点で写真を撮ってもらったご縁がありましたから、10年過ぎたら是非見てもらいたいと思っていました。それで機会があればお越しくださいとお声掛けしました。
この家に暮らして12年間、お陰様で大きな問題もなく快適に過ごしています。この家の中で一番変わったのは娘です。完成・引渡しを受けた時に幼稚園に通っていた娘が高校生になりましたから、12年ぶりに訪れる方は驚かれることでしょう。娘の成長に比べれば家の方は大きな変化はないですね。屋根の軒の出を長くしてもらいましたから雨の影響も少ないせいか、外壁にも目立った汚れもなく、まだしばらくはこのままでも大丈夫そうです。
奥様
家の中の方は子育て優先で、娘の成長に合わせて少しずつ変わってきました。リビングにピアノを置いたこともその一つです。思った以上に熱心にピアノの練習をするようになったので、ピアノが鳴っている時間帯が長くなってきました。キッチンの入口に建具を入れていなかったのですが、キッチンの音がピアノの練習を妨げるのを解消するために後付けで建具を入れてもらいました。上吊りの引き戸を上手く入れてくれました。ピアノの練習の時だけ引き戸を閉めておけば音の心配をすることなくキッチンに立つことができるようになりました。
ご主人
リビングのテレビ置き棚を扉付きの収納に作り変えてもらいました。テレビはフロアに近い下の収納棚に移動して、腰高位置の新しい収納棚には家族共有で雑誌やファイル、小物類を置くようにしました。低い位置の収納は頻繁に物の出し入れはしにくいので、この作り変えは使い勝手がよくなり正解でした。現在は年頃になった娘が使うコスメ関連グッズが目立つようになってはきましたが。目線よりも低い位置の方が見やすいこともあって中段から下の収納棚に移したテレビですが、扉を閉じておくことも多くなり、テレビを見ることに執着しなくなりました。
あとは洗面脱衣室の洗濯機と洗面化粧台を買い換えました。水廻り部分は設備機器の改修サイクルが早いという感じがしました。そのほかには大幅な手直しをする必要もなく過ごしています。
02
無垢材に囲まれた健康的な暮らし
あらためてお聞きします。住み心地は如何ですか?
ご主人
建物をしっかり丈夫に建ててもらったなと実感しますね。東京は幸い大きな地震に見舞われていませんが、何度かの地震にも全く不安はありません。むしろ大型台風の影響で家が揺れるのを感じた時は驚きましたね。風の力が思った以上に強いものなんだと知らされました。都内でも台風の被害が報道されたことが何度かありましたが、我が家は今のところ無傷です。
奥様
冷暖房効率も良い家だと思います。夏の猛暑日にも我が家は2階の一番奥にある寝室のエアコンを1台つけるだけで済ませられました。外出先から自宅に戻ってきて玄関を開けるとひんやりとしていて、ほっとします。朝9時にエアコンのスイッチを入れて就寝後タイマーで切れるようにしていたので24時間つけっぱなしではありませんが、この方法で記録的な猛暑も十分しのぐことができました。冬には1階のリビングはホットカーペットとガスストーブを、2階はオイルヒーターを使った穏やかな暖房で過ごしています。リビングの座卓に布団を掛けて炬燵にしますがヒーターは使いません。ホットカーペットの熱だけで十分暖かく過ごせます。
ご主人
床板に30ミリ厚の檜と杉の無垢板を使ってもらいましたから屋外の影響を受けにくいのだと思います。12年も住んでいる私たちはすっかり慣れてしまいましたが、今でも我が家を訪れるお客様から「木のいい香りがしますね。」と言われます。厚みのある床板をはじめ、壁や天井に使った無垢板から今も香りが発散しているんでしょうね。
奥様
この家に越してから風邪をひかなくなりました。娘も身体が丈夫になったみたいですよ。アレルギー体質で花粉症ですが風邪知らず。中学・高校と一日も休まず登校しています。木の香りは体調にも良いのかもしれません。
03
子育て優先からご夫婦優先の住まいへ
檜が色艶を深めて落ち着いた室内になってきましたね。
ご主人
本物の無垢材を使ったこの家ならではの特徴ですね。一般的な工業製品は新品の時がいちばん綺麗で、時間が経過するごとに艶を失ったり退色したり価値が下がっていきます。この家を建ててくれた棟梁が「瓦にしても建材にしても、本物は光らない。人工のものは光ってる(プリントの天井板とか)。新築ピカピカの家は時間が経つと古臭くなるが、本物の瓦屋根や、無垢の木材は時間が経つとかえって味が出る。」と言っていました。新築から12年を経過してまさしく期待通り、落ち着いた雰囲気になってきたなと思っています。
奥様
これまでは娘が描いた絵を飾ったり、娘中心のインテリアでした。娘も高校生になり、いずれこの家から巣立っていく時期もくるでしょうから、そろそろ大人のインテリアにしていきたいと思っています。量販店の組み立て家具も使っていましたけれど、長く使っていける良いものを置きたくてウォールナット材を使ったオリジナルのカップボードを作ってもらいました。落ち着きも増してきたこのリビングに、濃い色調の家具も似合ってきました。これからは私たち好みのインテリアを楽しみたいと思います。
先日、箱根ラリック美術館に行って来て思い付いたのですが、和風建築の家にもラリックのガラスの花瓶を飾ってみたり、和と洋の調和も面白いのではないかと思うようになりました。
ご主人
日本の家だからと伝統的な掛軸や陶器ばかりが室内装飾品ではないのでしょうね。これから夫婦二人で過ごす時間が増えてきますから、話し合いながらこの家での生活を楽しんでいきたいと思っています。
これからも快適に暮らしていくためには菊池建設さんのアフターサービスは欠かせません。この家の面倒は引き続き菊池建設さんにみて頂きたいと思っています。その意味でも将来にわたって存続してもらいたい建築会社です。期待していますから頑張って下さい。
お引き渡し後10年を超えたお住まいを拝見する貴重な機会を頂きまして誠にありがとうございました。大変参考になると共に私どもの自信にもなりました。お住まいと共に円熟期を迎える生活を楽しんで頂ければと存じます。快適なお住まい維持のお手伝いをこれからも当社で務めさせて頂きます。本日はありがとうございました。