| お客様 | 埼玉県越谷市 I様ご一家 |
|---|---|
| ご家族構成 | ご主人、奥様、お子様3人の5人家族 |
| ラインナップ | 檜の家 |
| 完成 | 2007年5月 |
お二人は住まい造りに強いこだわりをお持ちだとうかがいました。
大げさなものではありませんよ。
理想のイメージは、出来る限り日本の自然な材料を使い、和の良さを取り入れた家造りをしたいと考えていただけです。
私は仕事柄、日本各地の農山村にまで出張することが多いのですが、地域ごとに特徴ある住宅や町並みがあり、伝統や文化を感じさせる風景にいつも感激するんです。近年の都市部では工業化住宅が増えて見かけなくなってきた風景ですが、そんな日本の良さを感じさせる住宅や町並みはとても美しく、簡単には作り上げられない貴重な財産だと思っています。
食べるものも「地産地消」が言われる様になりましたが、自分たちの暮らす家も、使う素材や造り方を通して、そんな日本の良さを感じられるものにしたかったんです。
もちろん「古き良き」といっても生活スタイルまで昔のままでは不便ですし、暑さ寒さを我慢する生活では辛いですよね。ですから日本の自然素材や知恵を生かし、木の家の雰囲気やたたずまいを、現代の生活の観点からも提案してくれる建築会社にお願いしたいと考えていました。
住宅会社はどのように探したのですか?
自分たちのこだわりは明確でしたが、その要望に応えてくれるどんな会社があるのかは分かりませんでした。
ですから大手・中堅のハウスメーカーのモデルハウスをはじめ、かなりの数の会社を訪ねて話を聞きました。
デザインや売り文句に優れたメーカーに感心することもありましたが、木造の良さをうたう会社でも、本当に無垢材や自然素材を使って、昔ながらの家造りをしている会社はほとんどありませんでした。
こうなったら地元の大工か工務店にお願いするしかないと思い、何箇所か話を聞いた中で一番木へのこだわりの強かった大工さんと話を進めてみました。
でもいろんな問題も出てきたのです。
基本プランがようやく確定し、建築確認申請も終えた後のことです。
仕様を詰めていく段階で大工さんから薦めていただいた銘木や古木を使おうと思うと、どうしても予算の範囲に収まらなくなってしまったんです。
予算がある以上大雑把な見積では建築は進められませんし、確かに経験や勘は素晴らしいと思うのですが、構造設計など技術的な裏付けがないのも不安に感じてきて…。
結局建築会社選びは振り出しに戻ってしまいました。
菊池建設とはどのように出会ったのですか?
再び会社選びを始めて、住宅関連の本で偶然知ったのがきっかけです。それまでは全く知りませんでした。
この時点で家づくりについて自分なりに知識を身につけていましたので、あらためて建築会社を選ぶ基準を、(1)「集成材ではなく国産の無垢材にこだわっていること。」(2)「確かな和風建築を得意としていること。」としました。特に(2)は、デザインに限らずどんな家を建てるにしても、設計の確かさや大工の技量を測れるとても重要なポイントだとわかりました。
あらためて厳選した数社と話をしました。その中で菊池建設川越営業所の営業担当・小林さんは、うわべだけの知識でのごまかしや、余計なことは言わない素朴な人柄で、丁寧に質問にも答えてくれ、とても信頼できる方でした。何より家造りに理念を持っていて、木の家造りにかける熱意も感じました。
基本プランは建築申請済みだったので、そのプランと予算を考慮した見積をお願いしました。
見積が高かったらどうしようかとも考えましたが、「基本プランは変更せずに予算内で努力しましょう。」と小林さんが言ってくれたのがうれしかったですね。
土台をはじめ根太や垂木に至るまで檜を使うなど、国産の無垢材へのこだわり、そして菊池建設が得意とする数寄屋の美しさには、とても心を動かされました。ものづくりのレベルと建築費用の両面で、菊池建設ほど満足度の高い建築会社を私は知りません。
そしてはじめての出会いから半月で契約をさせていただきました。
菊池建設さんの提案は期待以上でした。
設計を担当してくれた富田さんは、住宅の専門知識はもとより、生活者の視点からも数え切れない参考になる助言をしてくれました。
木の家への思い入れや素材へのこだわりが深く、住まいへの私たちのこだわりと共有できる考えを持っていることが分かり、安心して設計打ち合わせを進めることができました。
工期が迫っていたため限られた時間内での打ち合わせでしたが、日本の家をつくり続けてきたプロとして、的確な提案や返事が得られ、楽しく、密度の濃い話し合いができたと思います。
完成した新居はいかがですか?
出来上がった住宅は思い描いていた木の家に仕上がりました。
家族みんなが集まるリビングは、地松や森林認証林材の檜など国産の木に囲まれて、家族の成長とともに歩んでくれる木のぬくもりあふれる空間になりました。
壁はクロスを一切使わず、自然素材100%のシラス壁です。調湿機能が高く、無垢の木と一緒に室内を適度な湿度に保ってくれるため、夏場もさらりとした空気で快適に過ごすことができるんです。
この薪ストーブも我が家の自慢の一つですかね。
実は当初暖房は床暖房を検討していました。でも設置面積が広くなるほどランニングコストも高くなり、家全体を暖めるには難しいと指摘されて断念したんです。
富田さんに相談すると、富田さんの自宅もストーブを使っていて、冬でも暖かく快適だと薦めてくれました。設計にもすぐに工夫を取り入れてくれ、設置後には子供が炉台に足をぶつけても痛くない様にと、自ら木で廻り縁を作ってくれました。
実際に使ってみると吹き抜けを通って2階も含めて家全体が温まり、やさしい暖かさでとても気持ちがいいんです。もちろん暖かくなるまでに時間や手間もかかりますが、子どもたちと楽しみながら薪をくべています。
煙突も外観のアクセントになって気に入っています。
一昔前ではあたり前だった日本の家づくりも、今ではとても難しくなっています。菊池建設は広告宣伝や販促費に多額の費用を投じるハウスメーカーとは違い、予算の範囲でも国産の良材をふんだんに使ってくれます。休日や睡眠時間を削ってまで私たち施主の対応をしてくれる姿には本当に頭が下がりました。また、大工一筋40年の棟梁をはじめ、鳶、左官、瓦職人などの方々も本当にすばらしい職人集団でした。関わって下さった皆様のおかげで、とても満足のいく家を建てることができ、大変感謝しています。
こだわり抜いた夢が実現して良かったですね。これからもずっとご家族でご自慢の住まいを楽しんでください。本日はありがとうございました。
-
外観
薪ストーブの煙突と和瓦葺き切妻屋根の重なりが個性的な佇まいを見せています。外壁も和の趣を持った、モルタル下地にリシン吹き付け仕上げです。 -
玄関
土間床には30㎝角磁器タイル、式台は檜一枚もの、ホール床は檜無垢板張り、腰壁には杉を貼ました。左手引き戸を開けるとシューズクロークがあり、家族の履物はすべてすっきりと収納できます。 -
1階リビング・ダイニング
リビングとダイニングキッチンの床は檜無垢板張り。キッチンのカウンターには実生杉の古木を使いました。腰壁と天井を杉板貼りとし、シラス塗壁との自然素材組み合わせにより、調湿機能に優れた快適空間に仕上がりました。 -
1階リビング・ダイニング
中心に8寸(24センチ)径の磨き丸太柱、周囲にも6寸(18センチ)角、5寸(15センチ)角の檜柱が見えます。2階の居室から見下ろす吹き抜けには地松の太鼓梁が現わしになるなど骨太な構造材が意匠のポイントに。 -
薪ストーブ
-
玄間ホールから和室
旅館に来たような印象を与えるホール。6寸(18センチ)角檜柱と施主自ら作ったニッチ棚が落ち着いた和の設えを演出しています。シラス塗壁は表面を櫛引仕上げにし、表情に変化を持たせました。 -
和室
-
2階居室
子供部屋に使用。床の檜無垢板は無塗装にして施主自ら自然系ワックスをかけて素足にも温もりを感じさせる仕上げに。1階を見下ろす吹き抜けに面しています。 -
吹き抜け
-
埋め込み本棚
-
小屋裏収納
約8坪余の広さがある小屋裏収納。床は厚さ30ミリの杉無垢板。しっかりとした階段で上り下りできるため、梯子より荷物の出し入れが安心。季節の模様替えができ、重宝する収納場所です。










































