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連載記事
檜の家こそが家族を守る住宅

ローコスト&ハイクオリティを実現

他社では実現が難しいという本当の檜造りの家がなぜできたのか。高価格のイメージが先行する檜の家を、なぜ普通の人々が買えるローコストで実現できたのか。そこに菊池建設ならではのコンセプトがある。

「例えば、一般の住宅会社が檜の垂木を使おうと思っても、市販されていないので難しいのです。まず、それを説明する前に、木材という商品の流通システムについてお話しなければなりません。

日本の木材は流通が非常に複雑なので、山にある木を伐り、製材し、建材となるまでに、価格が非常に高いものになってしまう宿命がある。木曽檜などの名の知れた木は、ブランド代も加算されて、ますます高くなるという傾向があります。

しかし、私たちは檜の家が経済的に余裕のある一部の人たちだけのものであってはならないと考え、全国のあらゆる産地を回り、いい木材をいかに安く手に入れるかを、徹底的に研究しました。

その結果、木材を原木のまま買い入れて自社で加工したり、産地から直接、50棟、100棟分と大量に仕入れることによって、檜材を大幅に安く手に入れることができるようになりました。また、仕入れた木材は1本も無駄にしないように、適材適所を心がけ、機能が同じならノン・ブランドの安い檜を有効に使うことも考えました。

国産で檜の垂木がないのは、従来の流通システムの中では、小さく挽いた部材は高価になって引き合わないから。そこでシステム自体を変えることによって檜を安く確保し、垂木まで檜から挽くことができるようにしました。そうすることで初めて完全な檜の家と呼べる住宅がつくれるようになったのです。これも山を知り、木を知った会社でなければ不可能なことです。50年以上も木材を買い付けしてきた経験のおかげだと思っています」

(このインタビューは平成15年6月に行われました)

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木の達人

中尾由一
(元菊池建設社長)

昭和7年(1932)徳島県生まれ。山陽パルプ(現日本製紙)の静岡営業所長時代に、菊池建設の創業者である宮大工出身の菊池安治と出会う。平成6年(1994)、菊池建設の要請を受けて顧問に就任。平成10年(1998)、菊池建設代表取締役就任。耐久性に優れ、家族の健康を守る国産檜を使い、なおかつローコストを実現した「檜の家・せんまん」を代表とする本格木造軸組注文住宅で高い評価を受けた。平成17年(2005)日本独自の森林認証制度『緑の循環』認証会議より、建築会社として国内初のCoC認定を取得。国産認証林材を使った住宅建築に着手。平成18年(2006)5月、社長職を勇退。

取材日:平成15年6月4日
聞き手:民井雅弘
企画・制作:株式会社インターナショナル・メディアグループ

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