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連載記事
檜の家こそが家族を守る住宅

時代に先駆けた家づくりの精神

生産者とも対等に話ができる木のプロフェッショナルが追求した徹底した「いい家」へのこだわり。菊池建設の代表的な住宅「檜の家・せんまん」には、そんな木へのこだわりと、いま人々が望んでいる住宅のあるべき姿が込められている。

「この家は梁と小屋組みを除いたすべての構造軸組材に国産の檜を使い、一切、シロアリ駆除のための薬剤散布を必要としません。柱や土台はもちろんのこと、大引、根太、筋交い、間柱といった材料まですべて檜。何百年も前から日本人が家をつくってきた方法そのままに、隠れて見えないところにも国産の檜を使っています。それは何よりも檜の卓越した生命力を存分に生かすためだったのですが、そのことが、結果的には時代を先取りすることにもなりました。

例えば、シックハウス症候群の問題です。平成15年7月から施行される建築基準法の改正で、シロアリ駆除に使われていたクロルピリホスという化学物質が使用禁止となり、合板や壁紙の接着剤などに使われるホルムアルデヒドの一定面積以上の使用も制限され、気密性の高い住宅では、換気設備の設置が義務づけられました。

住宅建設業界で大きなテーマとなっている今回の改正ですが、あえていえば当社には無関係なことでした。つまり、もともと国産の檜はシロアリを寄せつけないという特徴があり、建築基準法でも、檜はシロアリの駆除対策を講じなくてもいい木だからです。シロアリを殺す化学薬品が、人体にいいわけがないことは、いうまでもありません。

ところが檜造りを謳っている住宅会社の中には、見えないところを輸入材で済ませてしまうような会社もある。そんな部分にはシロアリが侵入しやすいし、人体に有害な駆除剤も必要となります」

(このインタビューは平成15年6月に行われました)

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木の達人

中尾由一
(元菊池建設社長)

昭和7年(1932)徳島県生まれ。山陽パルプ(現日本製紙)の静岡営業所長時代に、菊池建設の創業者である宮大工出身の菊池安治と出会う。平成6年(1994)、菊池建設の要請を受けて顧問に就任。平成10年(1998)、菊池建設代表取締役就任。耐久性に優れ、家族の健康を守る国産檜を使い、なおかつローコストを実現した「檜の家・せんまん」を代表とする本格木造軸組注文住宅で高い評価を受けた。平成17年(2005)日本独自の森林認証制度『緑の循環』認証会議より、建築会社として国内初のCoC認定を取得。国産認証林材を使った住宅建築に着手。平成18年(2006)5月、社長職を勇退。

取材日:平成15年6月4日
聞き手:民井雅弘
企画・制作:株式会社インターナショナル・メディアグループ

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