
世代を越えて住み続けることができる丈夫さを持った檜の家。では、地震や台風、火事といった災害には、どのような力を発揮するのだろうか。
「基本的に地震や台風が多い日本で、伝統的に培われてきた木造軸組工法は、土台と柱、梁、筋交いなどで組まれた骨組みが、建物自体の荷重がかかる垂直方向の力や、地震や台風の水平方向に働く力に対して、しっかりと耐える構造になっています。防腐、防蟻性にすぐれた耐久性のある木材を使い、伝統的な工法に加えて、最新の耐震技術などを導入すれば、よほどの大きな災害でない限り心配には及びません。
木造の家は火事に弱いのではないかと心配される方もいると思いますが、逆に鉄やコンクリートだからといって安心とはいえない現実があります。鉄が熱に弱いのはニューヨークで起きた惨劇を見てもおわかりだと思います。熱が加わるとどんなに頑丈に見えるビルでも一瞬にして崩壊してしまう。
木はたしかに燃えますが、ある程度の太さがあれば火はじっくりと外側から燃える。その間、『燃えしろ』があるために柱は立ち続け、すぐさま建物が崩れることはありません。例えば、私は特別養護老人ホームこそ、使いやすい平屋の木造建築にしましょうと各方面でお話ししています。それは万が一の火災時に45分以上建物が損壊しなければ、木造でも準耐火構造に認定されるからです。鉄骨やコンクリート造があたりまえだと思われている。でも木造でできるなら、お年寄りに心安らぐ木の住まいで暮らして欲しいじゃないですか。無垢の木や漆喰の塗壁など、天然素材を使っていれば、仮に燃えても窒息性有毒ガスの心配も少ない。そんなところにも『家族を守る住宅』に対する、私たちのこだわりがあります」
(このインタビューは平成15年6月に行われました)




































