ホーム > 連載記事 > 家づくりのための「木の話」 > 第8項目:木目と木肌が育む子供の心と身体

連載記事
家づくりのための「木の話」

木目と木肌が育む子供の心と身体

8.情操と健康を育む子育てに欠かせない天然素材とは?

「1/fゆらぎ」をもった木目

木と接していると心身ともに穏やかになり、リラックスすることができます。木造りの宿に人気が集まり、学校に木造校舎を復活させる動きが広まっているのは、なにも木が持っている優しいイメージのせいだけではありません。

現在、さまざまな分野で研究が進み、科学的な面からも木の素晴らしさが次々と論証されています。

例えば、木に豊かな表情を与えている木目。板目に現れる竹の子のような模様を眺めていると、心が安らいでくることが科学的にも確かめられています。

東京工業大学の武者利光教授の研究に、「1/fゆらぎ」という理論があります。

fとは周波数のことで、武者教授は自然界のそよ風や小川のせせらぎをはじめ、少しずつ乱れて繰り返しのあるものは人間にとって心地よく、バロック音楽の旋律なども、そんな理屈にかなったものであることを確かめました。

木目もまさしくその「1/fゆらぎ」。不規則で繰り返しのある模様は、人の心を落ち着かせ穏やかにします。板目を生かした天井板は、安眠をうながす天然のデザインであったのです。子供部屋に木目のある板壁がいいことも同じ理屈です。

また、子供の目の健康と木材の関係に注目したのは、愛知医科大学の眼科医、鈴村昭弘先生です。

目の健康にいい木の学校

子マウスの生存率

愛知県の中学校で古くからある木造校舎で勉強する生徒と、新しく建った鉄筋コンクリートの校舎で勉強する生徒の近視眼率を調査したところ、鉄筋校舎の生徒に比べて、木造校舎で学ぶ生徒の近視眼率が低いことがわかりました。

鉄筋コンクリートの白っぽい壁は、太陽光線の中にある紫外線を反射して目に強い刺激を与えます。これに対して、木材は紫外線をよく吸収するために、反射する光にほとんど紫外線が含まれないため、目への刺激が小さくなるからです。

また、木材は音を吸収するために、過度に響かず適度に反射してまろやかな音にしてくれます。

従来の工業製品をやめて小学校に木製の机と椅子を導入したところ、子供たちがものごとに集中するようになり、あくびを以前よりしなくなったという報告も教育現場から届いています(※1)。

  • (※1) 愛知教育大学家政学教室研究紀要、林野庁HP「もっと木のある暮らし!」/『静岡大学農学部研究報告』伊藤晴康ほか(1986)
木の家が生き物にとって最良なのには理由がある
静岡大学農学部でマウスを使ったこんな実験がありました。木製、金属製、コンクリート製の飼育箱にマウスを入れ、それぞれ8週間飼育してから交配させ、生まれてきた子マウスを観察しました。木製の飼育箱の生存率は85.1%だったのに比べて、金属製では41.0%、コンクリート製ではわずか6.9%しか生き残りませんでした。また、発育状態や生殖器の成長でも木製以外は大きく差がつきました。実際には、金属やコンクリートだけでできた家はありませんが、少なくともこの実験を見る限り、生き物と木の相性はよいと言えそうです。

ページの先頭へ

冊子プレゼント

当連載を1冊にまとめた「木の達人が語る家づくりのための木の話」(A5判・36ページ)を、ご希望の方にプレゼント!

※建設予定地が菊池建設の施工可能地域(東京都・神奈川県・静岡県・千葉県・埼玉県の1都4県とその隣接地域)の方に限らせていただきますので、ご了承ください。
※その他のエリアの皆様は当サイトにて連載記事をご参照くださいますようお願い申し上げます。

ご応募はこちら

木の達人

中尾由一

昭和7年(1932)徳島県生まれ。
昭和26年(1951)、山陽パルプ(現日本製紙)入社。製紙・建材用原料として木材を調達するために、日本各地の山林を渡り歩き数多くの林業家、製材業者との親交を深める。その後、建材事業部に異動。静岡営業所長時代に、菊池建設の創業者である宮大工出身の菊池安治と出会う。
昭和48年(1973)、オイルショックで景気が低迷する中、国産檜を安く調達し低価格で檜造りの住宅を供給する手法を考案。「檜の家」発売の仕掛人となる。
平成6年(1994)、菊池建設の要請を受けて顧問に就任。東京・横浜・埼玉支店長を歴任する傍ら木材調達部門を担当。平成10年(1998)、菊池建設代表取締役就任。耐久性に優れ、家族の健康を守る国産檜を使い、なおかつローコストを実現した「檜の家・せんまん」を代表とする本格木造軸組注文住宅で高い評価を受けた。
平成17年(2005)日本独自の森林認証制度『緑の循環』認証会議より、建築会社として国内初のCoC認定を取得。国産認証林材を使った住宅建築に着手。
平成18年(2006)5月、社長職を勇退。

監修:中尾由一
構成:民井雅弘
企画・制作:株式会社インターナショナル・メディアグループ

お問い合わせ・資料請求

どんなことでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

お電話からのお問い合わせ

電話:054-345-1255

ホームページからのお問い合わせ・資料請求

  • お問い合わせ
  • 資料請求
  • 菊池ブログ
  • 三島営業所スタッフブログ
  • 家づくりのための木の話
  • 檜の家こそが家族を守る住宅