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2009.09.30本物の住まいとは:その2

前回1つ目の結論、「本物の住まいとは」を論じる際には、住宅として求められる機能や性能に対して、どの程度の満足度に達しているのか、ということが優先される、を受けてあらためて考えてみます。

そもそも、住宅に求められる機能や性能とは、どのようなものでしょうか。
その答えの一つに「住宅性能表示制度」があります。
これは法律に基づく制度で、外観や簡単な間取り図からでは分かりにくい住宅の性能を、10の分野にわたって等級や数値で客観的に表示するものです。 この「等級や数値で客観的に表示する」ことが重要なポイントでして、特定の材料や工法による住宅だけが優れているという偏見(?)がなくなりました。 木の家も鉄骨の家もコンクリートの家も、同じ基準で性能が等級表示される仕組みです。

「住宅性能表示制度」は消費者(注文者)にとっては、多様な材料や工法によって建築されているいろいろな住宅を、比較検討しやすくなるメリットがあります。 従来、特徴ある材料や工法をアピールするだけだった住宅メーカーも、自社の住宅の位置付けを「住宅性能表示制度」を利用して表示するようになりました。
性能表示の対象となる10の分野のうち、耐久性や耐震性などは住宅の基本性能として普遍的に優れていることが求められる分野です。一方、窓の面積やバリアフリー対応など、生活スタイルや価値観によって評価が異なる分野もあります。 住宅建築会社としては、普遍的に優れた性能を求められる分野についてはより高い水準を目指し、生活スタイルや価値観によって評価が異なる分野については注文者のご要望に応じることが基本姿勢となるでしょう。

平成21年6月には「長期優良住宅の普及に関する法律」が施行され、耐久性や耐震性、さらにメンテナンスへの対応などに優れた住宅を奨励・認定する制度が始まりました。 長期優良住宅に認定される住宅の基準は「住宅性能表示制度」で示されたもののうち、普遍的に優れた性能を求められる内容を踏襲し、発展させたもので、次世代へ継承できる価値ある住宅の基準として現在、最適なものだと言えます。

では「長期優良住宅」の認定基準に達していなければ「本物の住まい」と言えないのでしょうか。 私的には、これまでは「No」でしたが、今後は「達していることが望ましい」と思われます。 いずれはどんな住宅でもこの基準に適合することが常識となることが、「長期優良住宅の普及に関する法律」制定の目的だと想像できるからです。 しかし答えは1つではありません。 なによりも消費者(注文者)が住宅の性能が高まることに、その対価を支払うことも含めて納得できるかどうかだと思います。 とはいえ、住宅に求められる安全性や快適性、財産としての耐久性などを考えれば、「長期優良住宅」の認定基準は将来を見据えた時代の流れであることに違いは無いのです。

今回は評論家めいたことばかり書いていますが、だったら菊池建設の住宅はどうなんだい、というご質問が出てきそうです。 その返答としては
基本理念は当社において「家族の命を守る家」に掲載させていただいた通り、「長期優良住宅」の考えと同じものだと考えています。 なによりも、これまで建築させていただいた住宅はすべて、お客様にとって価値あるものとして末永く愛着を持って使って頂けるよう、社員はじめ職人さんたち全員でつくってきたつもりです。 今後「長期優良住宅」に具体的に示された基準を検討し、いずれはどんな住宅でもこの基準に適合することになるでしょう。

安全で快適に、財産としても価値を損なわない寿命の長い住宅が「本物」と呼ぶに値する条件であることは間違いありません。 でも等級や数値で表せない、感性に語りかける質感や意匠なども忘れてはならない要素です。 むしろ当社においてはこちらが重要視されているようですが。

次回は「感性に語りかける質感や意匠」について考えます。(2009.09.30 投稿者:M.H)

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